レアメタル・アース

レアメタルと環境調和型資源循環技術

地球全体の環境問題の解決に向けて、環境調和型資源循環技術の研究開発は大変重要です。
環境破壊を最小限にし、資源は回収・再利用することで循環させなければなりません。また、その回収・再利用にあたっても環境を汚染しないよう、環境調和型の技術であることが必要なのです。

環境問題を解決するための新技術の開発は世界各国で行われており、私たちの国でも盛んに研究が進められています。その新技術のためにも、レアメタルは欠かせない要素なのです。温室効果ガス排出削減のためのハイブリッドカーでは、蓄電池にニッケルが、モーター部分にジスプロシウムが使われていますが、どちらもレアメタルの一種です。電気自動車の蓄電池にはリチウムが、次世代太陽電池にはインジウムが使われています。白金やパラジウムなどの白金族は、エネルギー分野で重要な役割を担っている元素です。特に、自動車の排ガス処理触媒としての用途が多く、実に世界生産量の半分近くが使われています。


最近、クリーンエネルギーとして水素に注目が集まっていますが、その製造や利用のためにも白金族が必要です。水素の多くが天然ガスなどからの化学反応で製造されていますが、その過程にも白金族が必要なのです。水素と酸素から効率よく発電する燃料電池の触媒にも白金族が用いられます。

しかしながら、白金族を採掘するには、1gの生産に1tもの岩石を採掘しなければなりません。その結果として、採掘に伴って自然環境を破壊します。不要な岩石類を廃棄することによっても環境を破壊します。さらに、その採掘には莫大なエネルギーが必要です。環境・エネルギー分野で重要な役割を担う白金族は、その生産過程では逆に環境・エネルギー問題を引き起こしているという矛盾が生じてしまっているのです。

   
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