鉄鋼関連でのリサイクルの場合、レアメタルは添加剤として使用されていることから、レアメタルを抽出し原材料として回収しているのではなく、鉄鋼自体を再溶解し、鉄鋼原料としてリサイクルしています。 レアメタル単体を抽出しリサイクルしているものは、液晶パネル(ITO)からインジウム,リチウムイオン電池からコバルト,触媒からプラチナ,パラジウム,モリブデン,バナジウム等があります。
今後、携帯電話,液晶パネル,パソコン,自動車(燃料電池車、ハイブリッド車、など)の需要拡大とともに、レアメタルのリサイクル市場が拡大すると見込まれています。 環境的要因からは、メッキ業界では、ニッケル,クロム,ホウ素等が排水中から回収され一部原料としてリサイクルされています。現在、要監視項目にニッケル,モリブデン,マンガン,アンチモンが上げられており、環境基準として規制される可能性が高く、特に廃水/廃液からのレアメタル回収/リサイクルの必要性に迫られています。
スクラップからレアメタルを回収して再利用するシステムを推し進めるためには、分解・分離が容易な構造や成分設計が求められます。あわせて、新たに処理が難しい産業廃棄物を発生させない技術も検討されなければなりません。