
レアメタル危機と安定供給 |
数年前から、さかんに「レアメタル問題」「レアメタル危機」という言葉が取りざたされるようになってきています。高度化していく現在の産業でレアメタルの重要性は増すばかりですが、その安定供給には多くの問題が指摘されています。レアメタルをめぐる問題点を整理しましょう。
まず、中国やインドなどの開発途上国の近年の急激な工業化による資源需要の急増。今まで、輸出国であったこれらの国が、自国の産業の成長に伴って、資源の囲い込みをはじめたことです。次に、液晶テレビや、ハイブリッド自動車などの、特定の種類のレアメタルを必要とする製品開発。
そして、原油などと同様に、投機的資金が大量に流れ込んでいること。レアメタルはその特性上、需給のバランスが崩れやすい資源です。今後も、「レアメタル危機」と呼ばれる状況に陥る危険性は十分に考えられます。こうした危険を回避するためには、レアメタル資源セキュリティのレベルを向上させることが急務となっています。
その一環として、新技術の開発で問題開発を図ることは、日本の産業にとって新しい大きなチャンスを生み出すことにもつながっていく可能性も秘めています。