レアメタル・アース

レアメタルの代替技術

レアメタルに変わる素材の開発につながる例として鉄があります。自動車において現在国産の上級車にはハイテン材という鉄が使われています。これは鉄の構造を原子レベルで操作する、たとえば、鉄原子の一部をシリコンやマンガン原子と置き換えたり、求められる性質を実現するよう結晶の状態を制御したりすることによって軽くて強くて薄くて加工しやすい優れた鉄を作り出しています。

このような技術開発によってチタンなどのレアメタルを使用することなく鉄でそれらレアメタルを超える素材性能を引き出しています。比較的容易に入手できる物質に、このような原子レベルでの操作を行うことによってレアメタルの代替材料が生み出される可能性もあります。限られた資源であるレアメタルの代わりとなる素材や技術の研究は、国家プロジェクトとして推進されています。

しかしながら、過去の研究を考えると、新しい代替材料の発見は困難なものが多いのも事実です。特定のレアメタルでないと性能が発揮できない製品も多くあります。また、ユーザーから要求される性能にこたえるためにはレアメタル以外の材料では製造ができないものも多数あります。代替材料の開発とともに、省資源使用化技術の開発も同時に進めることが重要です。

レアメタルの安定供給確保のためには、減量戦略、代替戦略、循環戦略、規制戦略など、実際の社会での問題解決のための戦略や技術が、トータルで研究開発、そして実現していくことが必要です。

   
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