レアメタルはその偏在性から、生産国におけるレアメタル政策動向が、市場や輸入国に大きな影響力を持ちます。特に、中国の存在感は非常に大きなものとなっています。中国は、レア・アース、タングステン、インジウムなどの重要なレアメタルの産出国ですが、近年の自国の急激な経済成長による国内需要の伸びや、国際競争力をつけることなどを狙い、レアメタルをはじめとする多くの金属原料についての輸出増値税還付制度の廃止、輸出税の引き上げ、輸出許可医制度の導入などによって、輸出抑制策を政策として取り入れています。
実際に、中国は2006年から現在までに金属原料の輸出関税を度重ねて引き揚げました。同様に、他の国々も課税額を増やすなどの制度を整備しています。数年前までは、中国はレアメタルの輸出に寛容でした。それは、市場規模がいまほど大きくなかったレアメタルでは大きな収入(外貨稼ぎ)を期待することができなかったからです。
しかし、状況が変わり、レアメタルが「産業のコントローラー」の役割を果たすようになり、産業界での重要度が増したことから、急激に輸出を規制し始めたのです。裏を返せば、資源を売るよりも、資源を使って製品を製造し、その製品を売る方が利益が出せる...というほどにまで中国産業が成熟したといえるかもしれません。
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