レアメタルとバーゼル法
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タイ, シンガポール, マレーシアなどのアジアの主要港からは年間2800億円もの貴金属スクラップが輸出され, その大半が中国へ, 一部が欧米に流れ込んでいます。これを日本に輸入することができれば, 国内の再資源化市場の活性化につながると考える専門家もいます。
しかし、これを阻むのが日本のバーゼル法を取り巻く環境です。日本のバーゼル法(有害廃棄物の国境を越える移動に関する規制)に基づく手続きは、他国に比べて非常に複雑で時間もかかることが、 日本ではリサイクル原料の輸入が進まない原因となっています。
ある実証研究によれば、バーゼル条約に基づく輸入手続きにほぼ6カ月を要し、その間のスクラップの保管費用(倉庫代)が輸入コスト全体の実に約7割を占めたそうです。これではコストの面で中国をはじめとする諸外国の輸入業者に比べて明らかに不利です。今後、このバーゼル法に基づく手続きをスムーズに進めるための改善が求められます。
また同時に、日本の再資源化事業者が営業拠点を設けることで、ものづくりとリサイクルの循環システムを構築することが必要でしょう。日本は、進出先のアジア企業の排出責任をもっと重要視すべきです。
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