レアメタルと北朝鮮
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食料もエネルギーも乏しい独裁国家であるというイメージが強い北朝鮮ですが、最近になって豊富な地下資源の可能性が指摘され、特にレアメタルについては世界的にも稀な資源国となりうるとして世界各国から注目されています。アメリカの資源探査衛星からの情報分析で、北朝鮮にレアメタルが多く埋蔵されていることが明らかになったそうです。
たとえばタングステンは世界の埋蔵量のほぼ半分が北朝鮮にあるとされています。タングステンは切削工具に使用されるレアメタルで、軍需産業には欠かせない素材ひとつです。そのほか、モリブデンなども大量にあるものと考えられています。
こうした北朝鮮の豊富な地下資源をめぐる争奪戦は先進国の間ですでに始まっています。国際資本が北朝鮮の資源開発に乗り出すようです。国家プロジェクトとしてレアメタルに取り組んでいる中国は、北朝鮮の取り込みに向けて精力的に動いています。そのため、北朝鮮を「今後急成長が見込める新興市場」として位置づける向きも、中国やロシアなどの既存の産出国が「出し渋り」を始めた影響もあり、新たなレアメタルの資源供給源を得ようと、北朝鮮の利権確保に乗り出しているのです。
独裁政権ゆえの政治的な不安定さから、可能性と同時に大きなリスクを持ち合わせている国だけに、今後の動向が注目されています。国家外交の陰にはこうした事情も見え隠れします。
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